代表メッセージ

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代表メッセージ

代表取締役会長兼社長
桑原 秀治(くわばら・ひではる)

福島県郡山市出身
トラック運転手として勤務後、カラオケ店や居酒屋などのサービス業に携わり2000(平成12)年、36歳の時に市内のバス会社を買収。翌年に「郡山中央交通」を発足。バス会社として県内でも有数の約80台のバスを保有する(2025年1月時点)。バス事業のほかに、旅行代理店、コインランドリー事業、障がい者向けグループホーム運営など多岐にわたる。

開業当時

「郡山中央交通」としてスタートした2001(平成13)年は、小型3台、中型1台、大型2台、私を含め10人に満たない社員で業務を開始しました。当時は県内各地、旅行会社を中心に営業に行ってもなかなか「相手にされなかった」時期が続きました。1年くらい経つと徐々に仕事を頂けるようになり、信頼を少しずつ得ることができました。苦労した時期ですがこの時の経験があったから今があると確信しています。それから5年、10年と事業の年数を重ねて業務拡大していたころに東日本大震災が発生しました。

東日本大震災・原発事故

2011(平成23)年3月11日の東日本大震災と原子力発電所の事故により、仕事の状況は一変しました。放射線が各地に広がった影響で県外から福島県内への旅行の予定はほぼキャンセルとなり先が見えない状況に。一方で、浜通りエリアでは移動手段を必要としている人たちがいました。東京電力福島第一原子力発電所のオフサイトセンターから、「Jヴィレッジ(楢葉町・広野町)」やいわき市、東京都などへのスタッフ輸送において当社が協力させていただきました。

事故直後は、放射線量が高い地域への侵入はできなかったので原子力発電所敷地内のバスの提供(運転手は東京電力側で準備)、運転可能なエリアでの輸送でお手伝いしました。困っている人たちの避難や移動で少しでもお役に立てたのかなと思っています。

新型コロナウイルス感染拡大による観光需要縮小

震災と原発事故から2年後の2013(平成25年)に、本社を郡山市内の中心部(安積町)へ移転(創業当時~震災後までは郡山市中田町)。県内の旅行会社、学校、行政に関連した業務が拡大していき、順調に業績も伸びていきました。

そんななか、2019(令和元)年秋には東日本台風の発災で近くの阿武隈川が氾濫。本社への直接的な被害は大きくなかったですが、バス運行のキャンセルなど業務への影響はもちろんありました。さらに年が明けてすぐの2020(令和2)年。今度は新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、私たち貸し切りバス業界に限らず、宿泊施設、旅行会社など観光に関わる全ての事業者が大ダメージを受けました。ほぼすべての移動・旅行は自粛・中止の事態となりました。「もう事業の継続は難しい」と思わざるを得ない状況でした。

バスだけにこだわらず事業を広げる

バスが稼働しない時期が続く中、ふと「社員やその家族を守らなければいけない」という代表としての立場に気付かされ、グループの幹部役員らのアイデアも加えながら、前に進むことへのチャレンジをしています。

ひとつは、官公庁の補助事業へのチャレンジです。以前も県内の自治体事業への入札参加などの実績はありましたが、国土交通省(観光庁)をはじめとする観光業を再興するための補助事業を企業や自治体と連携しながら提出し採択を受けました。

また、コロナ禍で稼働していないバスの利用方法について考え誕生したのが、「サイクルキャビン(特許取得)」です。当時感染リスクが低いとされた屋外アクティビティに目を付け、自転車を解体せずにバスに積載できないか、という発想から、バスの後部座席を外し空いたスペースに自転車をそのまま積載できるスペースを確保しました。自転車を積み込む際に便利なように福祉用のリフトバスを活用しています。福島県はもともと自転車イベントが盛んな地域だったこともあり、県内外のお客様に自転車と観光を組み合わせた「サイクルツーリズム」を推進するきっかけにもなりました。こちらのバス開発は「第10回ふくしま経済・産業・ものづくり賞(ふくしま産業賞)」での特別賞を受賞しました。

さらに、布団を丸洗いできるコインランドリー事業「フトン巻きのジロー」のフランチャイズ(FC)事業に着手。現在グループ会社を含め県内3店舗を運営しています。

そして2022(令和3)年に整備したのが障がい者向けグループホーム「わおんにゃおん」の事業運営です。障がいを持つ人が、両親から離れても生活ができたり、仕事ができたり、自立してできるようフォロー、サポートする施設です。今までできなかったことが、自分でできる喜びや達成感の積み重ねを経験することによってその人の自信になり、高齢になってしまった両親が近くにいなくても生きていける人にしてあげたいと思ったことがきっかけでした。郡山市内を中心に5施設運営しており、この事業はこれからも増やしていきたいと考えています。そして、昨年から福祉事業の中で訪問看護ステーション「ひーす」の運営も開始しました。必要としていただける訪問看護を障がい者や高齢者に向け、グループホームと並行しながら包括的な福祉事業の運営を目指しています。

新たな世代へ

事業開始から間もなく25年となります。観光、イベントの運営、コインランドリー、グループホームなど様々な事業を展開しておりますが、たくさんのお客様の支えがあってこそです。これまでの感謝を忘れず事業を継続していきます。そのうえで、社業全体でしっかりと利益を確保し、働く環境の確保を維持しながら、社員やその家族の生活を守っていきます。当社のバス運行で掲げている「安全・安心」の精神は、社員にとっても「安全・安心」の会社でありたいです。